COLUMN香流歯科コラム


乳歯と永久歯どっちが大切?
2016.11.29
こんにちは(^ ^) 名古屋市名東区「香流歯科医院」の院長の吉本です。
本日は子供の歯についてお話したいと思います。
下のグラフは3歳時にう蝕のない小児(紫線)は12歳で約3.3本の永久歯のう蝕をもつことが分かります。
一方3歳時に9本以上のう蝕があった小児(青線)は約7本のう蝕を持っています。
約2倍のスピードで永久歯のう蝕が増加していることが分かります。
さて、一般的に「乳歯は、虫歯になっても永久歯に萌え代わるから」と言われますが、皆さんは乳歯と永久歯のどちらが大切だと思いますか?
永久歯の方が長く使うから永久歯かと思われる方も多いのではないでしょうか。
確かに、乳歯の寿命はせいぜい10年。いわゆる乳歯は「子供の歯」、永久歯は「大人の歯」と言われいています。
しかし下のグラフから、乳歯の状態によって永久歯の将来が決まってしまうことがわかります。
だとすると、乳歯こそ健全な永久歯に導く「親の歯」と言えるのではないでしょうか。
子供の歯と身体の健康を守るため、大人になった時に丈夫な永久歯にするため、定期的に歯科健診をお勧めします!
(参考文献)
岡崎好秀ら、小児期から学童期までのう蝕罹患に関する経年的研究
小児歯誌 1998