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口腔ケア
高齢者、がん患者の
合併症のリスクを減らす
口腔ケア
口腔内には多くの細菌が生息しています。普段は悪さをしない細菌も、高齢者になって体力が落ちている場合や、がん患者が抗がん治療、あるいは放射線治療を行うことで一時的に全身の抵抗力が下がってしまうと、肺炎や重症の口内炎などの様々な合併症の原因となることがあります。しかし、常に口腔内のケアを行い、細菌数をできるだけ少なくすることで、合併症のリスクを減らすことができます。
052-777-3232
高齢者、がん患者の
合併症のリスクを減らす
口腔ケア
口腔内には多くの細菌が生息しています。普段は悪さをしない細菌も、高齢者になって体力が落ちている場合や、がん患者が抗がん治療、あるいは放射線治療を行うことで一時的に全身の抵抗力が下がってしまうと、肺炎や重症の口内炎などの様々な合併症の原因となることがあります。しかし、常に口腔内のケアを行い、細菌数をできるだけ少なくすることで、合併症のリスクを減らすことができます。
お口の中の細菌は、その大多数が、歯の周りの汚れ(歯垢や歯石)の中に潜んでいます。口腔ケアでは、専用の道具を使って歯の周りの汚れを除去するとともにセルフケア方法についてアドバイスします。
また、虫歯があれば応急処置をし、口の中をできるだけ健康な状態に保つようにします。
他にも手術などを行う場合は、歯が傷ついたりすることを防ぐために、保護用マウスピースを作ることも重要なケアのひとつです。定期的に歯科を受診されている方も、高齢であったり、がん治療を始める前に歯科医院の受診をお勧めします。
食べる、話すなどは人間の重要な機能です。この機能が低下すると、虫歯や歯周病といったトラブルだけでなく糖尿病や心臓病など全身の疾患につながる可能性があります。特に要介護状態になり、自分で歯磨きをすることが難しくなってしまうと、「口腔ケア」は、おざなりになりがちです。しかし、口腔ケアは高齢者の健康維持のためにとても大切なのです。
虫歯や歯周病、口腔内の乾燥により口の中の機能が低下してしまうと、食欲が低下し、低栄養状態になり、免疫力が低下し病気にかかりやすくなります。そこで、口腔内の汚れを取り除き、歯ブラシや指で刺激を与えることで、口腔内はきれいになりだ液が出やすくなります。
口の中の健康を保つとご飯が美味しく食べられる、楽しく会話ができるなど社交的な活動につながり、心身ともに健やかな生活を長く送ることができます。
日常的に、口腔ケアを継続させることによって、高齢者の様々な病気を予防できる可能性があります。
しっかり噛めることで刺激にもなり認知症の予防にもなります。
口腔ケアで健康に過ごせるだけでなく、食べ物が気管支などに誤って入る「誤嚥性肺炎」を予防できるといった効果もあります。一方、歯周病は糖尿病や心臓病、肥満などの全身疾患と関連があると言われています。歯周病の菌が口腔内から血液に乗って全身にまわり病気の原因になる可能性があるのです。大切なのは毎日の正しい口腔ケアと定期的な検診。当院では、正しい口腔ケアのアドバイスも行っていますので、まずはお問い合わせください。
がん患者さんからこんなお口についてのお悩みをよく聞きます。
抗がん剤治療や放射線治療に伴うお口の中や顎の骨のトラブルが減少する。
個人差により、欠け、割れ、脱離することがある。
入院期間が短縮される。
右図下図はがん患者さんに対して手術前と手術後にお口のケアを行った場合、行われなかった方と比較して、入院日数が短縮したことを示している。
手術後の合併症が減少する。
右図下図はがん患者さんを対象に、手術前にお口のケアを行った方と行わなかった方とを比較した結果、行った方は術後合併症が約1/4に減少したことを示している。
あらかじめお口の状態を改善しておくことで、手術後の食事開始をスムーズにしたり、食事の際の苦痛を軽減し、全身状態の回復を早めることができる。
全身麻酔時の器官挿管(人口呼吸器の管が口等を介して器官に入る)の際、歯の脱落や破折を防止する。
がん患者の術後の合併症のリスクを軽減できる。
高齢者の後嚥、肺炎になるリスクを軽減できる。
つまり、お口のケアをすることで、がん治療を受けた方の社会復帰を促進する効果が期待できるのです。
当院ではかかりつけの病院との連携することも可能です。
お気軽にお問い合わせください。